マンガスクール・はまのマンガ倶楽部

技法としてのパース~基本編その2~

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基本の4種類のパースの作画のやりかた

 

では、実際に作画をするやり方を説明しましょう。

基本編その1のレクチャーでパースを理解していれば、問題ありません。 

その前に重要なことなので繰り返しておきます。

 

①アイレベル(Eye Lebel)は水平の線で表す

②消失点Vは必ずアイレベル上にある


1点パースの作画法

縦方向のみ奥行方向として収束する
「縦方向」のみが、奥行方向として収束する

 

1点パースは縦方向の1方向のみが、奥行方向として消失点V1に収束し、他の2方向はどのにも収束せず平行線で構成される作画法です。


 

まず、アイレベルとなる水平の線を引き、そこに消失点V1を設定して縦方向は全て消失点に収束させ、

横方向は水平の平行線、高さ方向は垂直の平行線で作画すれば、1点パースの絵が出来上がります。

 

では、実際の作画手順をスライダーを使って説明します

 *スマホでご覧の方は、スライダーの絵の上を指で長押しすると「拡大ボタン」が出現するので

クリックして拡大してご覧ください。

 

 

 

これが立方体を1点パースで描く手順です 


2点パースの作画法

縦方向、横方向の2方向が奥行として収束
「縦方向」「横方向」の2方向が、奥行として収束

 

2点パースは「縦方向」と「横方向」の2つの方向が、奥行き方向として、それぞれ消失点V1、消失点V2の2点に収束

 

高さ方向のみ、収束せずに垂直方向の平行線で作画します。


 

まず、アイレベルの水平の線を引き、その上にV1、V2の2つの消失点を設定します。

この時V1とV2はできるだけ離してください。2つの消失点が近いと、極めて歪んだ絵になります。

そうして縦方向、横方向はそれぞれの消失点に収束させ、高さ方向は垂直線で作画します。

 

では再び、実際の作画手順をスライダーを使って説明します

 *スマホでご覧の方は、スライダーの絵の上を指で長押しすると「拡大ボタン」が出現するので

クリックして拡大してご覧ください。

 

これが直方体を2点パースで描く手順です。

*「立方体」は6辺が同じ長さのサイコロ状の箱ですが

「直方体」は縦、横、高さの長さが必ずしも同じではない箱状の立体(ティッシュボックスのような形)です


3点パースの作画法

縦、横、高さの3方向が奥行きとして収束
縦、横、高さの3方向全てが奥行きとして収束

 

3点パースは縦方向、横方向、高さ方向の3つの方向が全て奥行き方向になるため、それぞれの消失点V1、V2、V3に収束します。



 

まずアイレベルを引き、2点パースの作画同様に縦方向と横方向の消失点、V1とV2を設定します。

さらにアイレベルの上方(または下方)に高さ方向の消失点V3を設けます。

そうして、それぞれの方向の消失点に収束させて作画します。 

高さ方向の消失点V3に限っては、アイレベル上にはありません。

またアイレベルよりある程度離して設定しないと、極めて歪んだ形になります。

V3の左右の位置ですが、V1とV2のちょうど真ん中辺りの位置の上方(下方)が妥当です。

 

では、実際の作画手順をスライダーを使って説明します

 *スマホでご覧の方は、スライダーの絵の上を指で長押しすると「拡大ボタン」が出現するので

クリックして拡大してご覧ください。

 

これが直方体を3点パースで描く手順です。 


0点パースの作画法

縦、横、高さのいずれの方向も収束せず
縦、横、高さのいずれの方向も収束せず

  

0点パースは縦、横、高さのすべての方向に奥行きがないため収束する消失点は無く、全ての方向を平行線で構成し作画します。


  

作画としては、どこにも収束されないため消失点の設定は必要ありませんまた、アイレベルも設定しません 

縦方向、横方向は、互いに適当な角度で交差する平行線で構成し、高さ方向は垂直線で作画します。

これが0点パースの作画法です

0点パースは例外的なパース作画です。説明を後回しにしたのはそのためです。

 

1点パース、2点パース、3点パースがそれぞれ奥行きを感じさせる見え方

(これをカメラ撮影では広角効果と言います)なのに対し、0点パースは

「立体感はあるものの、奥行きを感じさせない見えかた(カメラ撮影で言う望遠効果)」になります。

この見え方は圧縮効果とも言い、遠近感をあまり感じさせない画面になります。

 

こういう見え方は、遠方から見た街並みや風景などロングショットの表現に適しています。

航空写真などの超ロングショットは、ほとんど遠近感や奥行きがないことを思い出してください。 

遠くのロングショットの描写では、奥行きを表現すると逆に変になる
遠くのロングショットの描写では、奥行きを表現すると逆に変になる

 

0点パースは「かなり距離がある場所から、ある場所をとらえている」様な描写に有効です。

例えば、右図のような「手前のキャラクターが、かなり遠くから別のキャラクターの様子を伺っている」

 

そんな画面に使われます。


  

ここまで理解できたら、実際に4種類のパースを使って作画をしてみましょう。

A4くらいのフリーペーパーを用意して、1点~0点のそれぞれのパース法で

複数の箱を作画してみて下さい。しっかり描けますか?