漫画家になるにはアシスタントに行くべき?


アシスタントが陥る漫画家への迷い道

③アシスタントに応募して、プロから直接学ぶ

 

漫画家になるために、まずアシスタントになろう!

そう考えるマンガ初心者も多いです。

確かにアシスタントに行くと、確実にスキルは上達します

しかもマンガ学校に通うよりも、はるかに短い時間で

確実に上手くなります。それは何故か。

 

それはプロの、「本物の原稿」を実際に描き上げ、

期限までに完成させなければならないという

本当の「現場」に身を置いて、日々繰り返しスキルを実践し、

研鑚することになるからです。

「模擬訓練(学校などの練習課題)」ではない、「本当の戦場(実際の原稿)」での体験は、本人のスキルの経験値を強く高めますし、実際に

それによって著しく成長します。

 

アシスタントに行くという事は、

自らを「実践せざる負えない環境」に身を置く行為なのです。

 

ただ問題もあります。

「技術」としてのスキルは確実に上がりますが、

「作品制作」に対するスキルは、あまり身につかないことです。

それは、アシスタントとして関わっている作品は、あくまで

「先生」という他人の作品であって、自分のものではないからです。

「スキルの実践」に関しては、余りあるものを与えてくれる

アシスタントの現場ですが、そこには、

「自分の作品を作るという実践」が決定的に欠けています。

これがアシスタントに行くことのデメリットです。

 

ですから「プロのアシスタント」になることを目標にするなら別ですが

(誤解の無いよう言いますが、プロアシも立派な職業です。

ただアシスタントと漫画家とは似ているようで全く別物なのです)、

本当に自分のマンガ(作品)を描きたいのなら、あまり長く

アシスタントを続けることはお勧めしません。

 

それは人間はときに、自分の心を誤魔化すことができるからです。

 

アシスタントをしている人の中には

本当はマンガ家になりたいはずなのに、自分のマンガを描かない

(描けない)ことを、「マンガ制作の現場にいる」「マンガに関わってお金をもらっている」ことで無意識に自分の気持ちを誤魔化し、

すり替えてしまう人がいます。

 

そんな気持ちでアシスタントを続けているとどうなるか。

作画スキルこそぐんぐん上がっていきますが、

肝心の「自分の作品を作り上げるスキルや経験則」は全く上がらない、

いや、それどころか下がっていくと言っていいでしょう。

そうなると当初持っていたはずの、作品制作への熱意やモチベーションも

だんだんと無くしていき、結果的に自分のマンガを

全く描かないで終わってしまう

そんなマンガ志望者は実はかなり多いのです。 

 

ですからアシスタントに応募しようと思うマンガ志望者は

その辺りことをきちんと考え、いつまでアシスタントを続けるのかを

自分の中で決めておいたほうがいいと思います

 

スキルがなくてもマンガは描けます。でも、

スキルではマンガは描けないのです。

 

次のコラムでは

④自分なりに作品を描いて、賞などに応募する

⑤自分の描いた作品を、出版社やメディアに採用されるまで

 何度も作品を持ち込む。

⑥Web投稿や同人誌制作で、編集者に見つけてもらう。

について考えます。