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坂や屋根や階段…傾斜がある背景パースってどう描くの?~傾斜のパース作画その1~

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☞傾きのある物のパース作画のやりかたとは☜

傾きのあるものってどうパース作画する?
傾きのあるものってどうパース作画する?

坂道や家の屋根、階段

世の中には水平でないものが多く存在します。

そんな「傾き」のあるものをパース作画するには、どうやって描けばよいのでしょう。

ここでは傾斜をパースを使って表現する作画法をレクチャーします。

①坂道のパース作画法(1点パース)

屋根であれ階段であれ、傾きのあるものとは結局はです。

坂道の描き方さえわかれば、基本的には屋根や階段は描けるようになります。

そこでまず、坂道の描き方を一番簡単な1点パースで説明します。

1点パースの道を坂道にする①
トーンの部分を上り坂に作画する

まずアイレベルを引いて消失点V1を決め、1点パースで一本の道を作ってください。

この状態ではただの傾きの無い平坦な道ですが、これを「坂道」にしてみます

 

まず坂を作りたい部分を、道のAからBの範囲としましょう。

このトーンの部分を上り坂にしてみます

1点パースの道を坂道にする②
消失点Vに補助線を引き、その上に傾斜の消失点を設定する

消失点V1に垂直の補助線を引いてください。

そしてその補助線上の任意の位置にに消失点V1’を設定します。

 

このV1’が傾斜のための消失点になります。

 

また、補助線上のどの位置にV1’を設定するかで

傾斜の角度が決まります。

 

ではこのV1’をつかって作画をしてみましょう。

1点パースの道を坂道にする③
傾斜の消失点に向かって、傾斜の補助線を引く

坂道が立ち上がる位置AからV1’に向かって補助線を引き、「傾き」を作ります。

1点パースの道を坂道にする④
上り坂が終わる位置を決める

位置Bから傾斜の補助線に向かって垂直線を引き、坂道の終わるB’の位置を決めます。

1点パースの道を坂道にする⑤
補助線に従って実線を引き、坂の完成

補助線に従ってA~B’まで実線を引けば、坂の完成です。

 

つまりこの作画は、次の図のように平坦なA~Bの部分を立ち上げて、A~B’のような坂を作ったということです。

 

この作画で注意してほしいのは次の2点です。

 

傾斜の消失点V’は必ず平面の消失点Vの垂直線上に存在する。  

 

②傾斜の消失点V’が平面の消失点Vから離れるほど、傾斜の角度は大きくなる

 

また、傾斜の消失点V’がアイレベルより上なら「上り坂」、下なら「下り坂」になります。

②2点パースによる坂道の作画法

では次は2点パースによる坂道の描き方を説明します。

多少難しく感じるかもしれませんが、基本的な描き方は1点パースと変わりません

2点パースをきちんと理解していれば容易に作画できます。

2点パースによる傾斜作画①
消失点V1、V2のどちらか一方を道の方向にするか決める。

まず、アイレベルを引き、2つの消失点V1、V2を設定します。 そして道の方向をV1方向、V2方向のどちらにするのかを決めます

 

ここではV1の方向を道の方向と決め(つまりV2は道の横幅の方向になります)、坂にしたい部分A~Bを作ります。

2点パースによる傾斜作画②
道の方向に決めたほうの消失点V1に補助線を引き、傾斜消失点V1’を設定

1点パースのときと同じように、道の方向の消失点V1に垂直の補助線を引き、坂の角度を考えながら傾斜の消失点V1’を設定します。

2点パースによる傾斜作画③
傾斜消失点V1’に向かって補助線を引き傾斜面を確定

設定した傾斜の消失点V1’に向かって、坂の立ち上がりの場所から傾斜の補助線を引きます。

これで傾斜面が確認できました。

2点パースによる傾斜作画④
坂道の終わる部分を作り、実線で作画して完成

坂が終わる部分を位置Bからの垂直な補助線をつかって見つけたら、実線で引いて坂の完成です。

基本的には1点パースでの作画と違いはありません

2点パースによる傾斜作画⑤
もう一方の違う方向(V2方向)での坂道の作画

試しにもう一方のV2方向が道の方向になるパターンで作画してみましょう。

 

この場合も、V2に垂直の補助線を引いて傾斜の消失点V2’を作るというだけで、やり方は全く変わりません。

このように、2点パースで坂道を作る場合は、基本的には

消失点V1、V2のどちらか一方に傾斜消失点V’をつくって作画をします。

傾斜をさせない一方は水平になるので、そのまま平面の消失点Vに向かいます。

仮にV1、V2の両方向に傾斜消失点を作ってしまうとどうなるか。

結果、両方向に傾斜が出来てしまい、坂道としてはかなりいびつなものになってしまいます。

  

こういう坂が無いとは言いませんが、かなり例外的なものと考えていいでしょう。

次はこの作画の応用として

屋根のように途中で傾斜が変化する場合の作画についてレクチャーします

☞パース作画⑥ 2点パースによる屋根の描き方