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Manga School☆Hamano Manga Club
マンガの作画では、ペン入れをした後に、黒髪や影など真っ黒に塗ることを「ベタ」といいます。
また、線のはみ出た部分の修正や、白くしたい部分を塗りつぶしたりすることを「ホワイト」と言います。
ここでは、そのそれぞれについて説明していきます。
「ベタ」ですが、基本的には黒く塗ることが出来れば何を使っても構いません。
ただ使い勝手を考えれば、次に紹介する普通に使われているものがいいでしょう。
*細かい部分を塗る場合やツヤベタなどの塗り方をしたい場合は「筆ペン」を使う
筆ペンには穂先が細いもの、太いもの、柔らかいもの、硬いもの、フェルト系のもの、毛筆系のもの…いろいろな種類があります。基本的には、ちゃんと穂先が尖って揃っていて、ちゃんときれいに隅まで塗れるものを選んでください。その中で自分に合うものを決めればいいと思います。
*広い部分を塗りつぶしたい場合は、「太めの筆ペン」や「油性マーカー」を使うか、インクや墨汁を筆で直接塗る。
ただ太めの筆ペンや筆で墨汁を直接塗る場合などは、乾くまで時間がかかり、その間に手で擦ったりなど汚さない注意が必要です。
その点、油性マーカーを使えば速乾性があるので、塗った後すぐに触っても汚れる心配はありません。
ただし、仕上がりに色ムラは出るので、それが嫌な人には、
お勧めしませんが印刷には影響はありません。(コピーなどでは色ムラが出る場合があります。)
*修正画材を使う。
ホワイトは修正作業も兼ねることから、市販の修正グッズを使う場合が多いです。
マンガ制作でよく使われる代表的なものは「ミスノン W-20」です。
キャップに筆が付いているので、簡単に使えます。
速乾性なので、蓋の開け閉めでの液が乾燥により濃くなりやすいですが、その場合は水で薄めることが出来ます。
もう一つのおススメは「ぺんてる修正液 ZL1-WK」
修正部分に先っぽを押し付けることで修正液が出る構造になっています。
容器の中に液を攪拌するものが入っていて、容器を振ることで液が固まるのを防ぎます。密閉型なので液が劣化にくいところもいいです。
ただし、市販の修正グッズは細かい修正や描き込みには不向きです。
無理して細かい部分までミスノンなどで修正しようとすると、極めて仕上がりの汚い原稿になりかねません。
その場合は下記の画材を試してみることを勧めます。
*細かい修正やホワイト線の描き込みなどについて
*ホワイトインクを使う
「白インク」をつけペンに付けることで、細かい部分の修正や描き込みをするやり方もあります。その際に使う画材としては「ドクターマーチン ペンホワイト」がおススメ。蓋の部分がスポイトになっていて、直接ペン先に付けて使えます。
*ポスターカラーのホワイトを使う。
白のポスターカラーを使いやすい程度に水で溶き、筆を使って塗るやり方です。面倒なようですが、経験上、一番きれいな仕上がりになります。
この場合は使用する筆が重要になります。筆は、「面相筆」という穂先が尖ってきちんと整った、細い線を描く専用の筆を使います。面相筆を初めて購入するのであれば、画材屋さんに相談するのが良いでしょう。少々値段が高いものの、1000円前後のしっかりしたものを購入することを勧めます。
ポスターカラーはいろいろありますが、自分の経験で言うと、「コピック オペークホワイト」がしっかりした白で、塗りの際の伸びもよく、かなりおススメです。
最近はブラシの付いたものも発売されているようです。
ベタを塗るときは、必ずまずそのエリアの境界線をフチ取りしたあとに全体を塗りつぶすようにしてください。そうすれば、はみ出しもなく、きれいに塗れます。
例えば四角い範囲を塗りつぶすなら、右図のようにまずフチを先に塗ってから内側を一気に塗りつぶします。
ベタを塗るときは、必ず塗る側が手前に来るようにして塗って下さい。こうすると、境界線を確認しながら塗れるので、ベタが境界からハミ出したりするミスを起こしにくくなります。
逆の側から作業すると、筆の穂先が境界線が隠してしまい、ミスを起こしやすいです。
これはホワイトの場合も同様です。
はみ出したりして修正したい場合などは、修正したい部分を手前にして作業することで必要なな部分までホワイトで消してしまうなどのミスを防げます。
以上を踏まえたうえで、実際に練習してみましょう!
サンプルの✖の部分のエリアを決してハミ出さないように、きれいにベタで塗りつぶしてみてください。
右図はサンプルと、その完成例です。
下記のボタンをクリックすると、サンプルのデータがダウンロード出来ます。プリントアウトして、実際にベタ塗りをやってみて下さい。ハミ出しなくきれいに塗れるまでは何度もやってみることが大事です。
ハミ出しはホワイトの練習として、きちんと修正してみて下さい。
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