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パース作画をすると何故だか絵が歪んでしまう…どうして⁉

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☞2点パース(3点パース)では、

互いの消失点を近くに設定してしまうと

作画に不自然な歪みが生じます。☜

 

2点パース(3点パース)の作画では、

「2つ(3つ)の消失点どうしを離して設定する」のが基本です。

 

図で説明しましょう。

パース作画による歪みの考え方①
2つの消失点を通る円の中では、作画は歪まない

2点パース作画において、2点パースの2つの消失点V1、V2を結んだ線を直径となるような円を描くとします。

するとこの時、この円の内側に描かれた作画は自然な絵になりますが、この円の外側に描かれた作画は不自然で歪んだ絵になることがわかっています。

2つの消失点を近くに設定してしまうと「円」の直径が短くなり、当然この「円」は小さくなってしまいます。

それは「正しい作画ができるエリア」が狭くなってしまうことを意味します。

となると、ほとんどの絵が「エリア外」に描かれることになってしまい

不自然で歪んだ絵が多くなってしまうわけです。

 

この「正しい作画ができるエリア(つまり円の内側)」を出来るだけ広くしたいという理由で

消失点どうしの距離を余裕をもって取る

それがパース作画でよい絵をかくコツと言えます。

 

これをマンガのコマで考えてみましょう。

パース作画による歪みの考え方②
2点パースの消失点はコマの外に設定するのが妥当

先ほどの図に、四角いコマ枠を当てはめてみます。

 

すると、コマの中を全て正しい作画エリアにするためには、こんな風になります。

これでコマ内のすべての作画を自然な絵にするためには、最低でも2つの消失点がコマの外に無ければならないことがわかると思います。

パース作画による歪みの考え方③
コマ内に消失点を入れてしまうと、作画に歪みが生じる

コマの中に消失点が入ってしまう

どうしても歪んだ絵がコマの中に入って来てしまうことがわかりますよね?

 

 

2点(3点)パース作画で自然な作画をしたいなら

消失点は作画エリア(コマ)の外に設定し、消失点どうしの互いの距離を出来るだけ離す。

これが正しくパース作画を使いこなす基本的なコツです。

これが出来れば、歪んで不自然なパース作画になることは無いでしょう。